映画マッスルショールズ観てきた

マッスルショールズとはアラバマにあるスタジオ。
簡単に言うとサザンロック発祥のスタジオということになるだろうか。
つまり最終的にはレナードスキナ―ドやオールマンブラザ―スバンドなどを輩出した。
そこに至るまでのドキュメンタリー。
ストーンズ、ウィルソンピケット、アレサフランクリン、エタジェイムス、などのエピソードを交えながら進む。
私も大好きなアレサのYOU NEVER LOVED A MANのアルバムも白人であるマッスルショールズのMUSICIANの演奏だった。
昔良く聞いたSTAPLE SINGERSのI'LL TAKE YOU THEREも実は彼らの演奏だった。
何より耳をひくのは、ドラムのタイトなリズムだ。
白人と聞いて、その黒いサウンドに皆びっくりした。
最後まで人種差別の残るアラバマでも、黒人と歩くよりもっと変な目で見られたのが、ヒッピーのような風貌のデュアンオールマンだった。
デュアンとは歩きたくなかったという印象だ。
ストーンズもひどくいかれていたし、エッタもアレサもタバコ吸いながらのボーカルレコーディング。
イイ子ちゃんでは生まれない壊れそうな破壊的な危なさをなんとか形に収めた、そんな音楽。
みんな自己主張が強くトラブルも多い、しかし音楽に対しては誠実だったんだろう。
故に売れた、成功した。
じゃなければただの”いかれぽんち”。
エッタジェイムスはチェスレコードの方にも主人公扱いで出ていた。
今回でもその濃いブルース色と黒人色と歪んでいる素敵な歌声を披露していた。
これでモータウン、チェス、と3本目の同じコンセプトの映画を観たことになる。
かのアリシアキーズはデビューした時に”アレサフランクリンを尊敬している、あぁなりたい”と言っていた。
映画の最後にピアノ弾き語りからゴスペル色強い曲をアリシアが唄う。
終盤少し説明がくどいように感じられたが、なかなかいい映画だった。
そしてやはりいいリズム、イイ音、イイグルーブは普遍的なのだ。
先日行ったビルボード東京から、最初葉書の案内だったのが大きなカタログになって送られてきた。
前回行った時のアンケートで見たいアーティストの欄にAREATHA FRANKLINと書いた。
若い頃の3倍に成長してしまった体、来てくれるなら見に行きたい。