歌手

私も歌は歌うし歌入りの(オリジナル)CDまで出している。
今でもジャズのスタンダードを弾き語りしたりもする。
ここんとこ、千昌夫、新沼謙二、水前寺清子、森進一それぞれのコンサートで歌の伴奏をした。
中には口パクの人もいるらしい。
私は譜面から目が離せないので、音と口を実際に見比べたわけではない。
小さかった頃テレビでアメリカの歌番組をよく見ていた。
口パクのうまい人と下手な人といた。
中にはフェードアウトなんていう荒業も。
子供心にがっかりしたものだ。
エドサリバンショーに出たビートルズは果たしてどうだったか?
当時は熱中していたのでビートルズが動いているだけでよかった。
ただビートルズが見られただけでよかった。
アンディーウィリアムスはどうだったかなー。
その後の衛星放送開始の時に歌ったALL YOU NEED IS LOVEはオケだけはあらかじめ用意して歌は本物である、とジョージ マーティンの耳こそはすべてという本に書いてあったっけ。
(関係ないが当時私はテレビに向かってヤシカのカメラでビートルズの写真を撮りまくった。)

楽屋話しによると口パクが蔓延しだしたのは、マイケルジャクソン、マドンナの日本公演で口パクだったことによる、らしい。
なんだあれでOKなら、俺もわたしもということらしい。
実際にレコーディングしたものから歌だけを抜いたのが所謂カラオケだ。
その逆で歌とメトロノーム(ドンカマ)だけを残して生で演奏するのが今は多い。
私がフルバンドにいてテレビの歌番組などで仕事していた頃は本当の生演奏と歌だった。
音も演奏も歌もというとテレビ局も大変で、尚且つ生本番などは胃が痛くなるほどだった。

最近のヒップホップ系のグループはバンドもいないし、サウンドは打ち込みコンピューターサウンド
それでも立川昭和記念公園に何万人も集まったりする。
歌とか演奏とかは聞くものではなく、まさしくエンターテイメントとしての祝祭に参加することであるのだ。

私達が毎月銀座でやっているジャズライブはまさしく実演販売なのです。
実演販売にまたご協力お願いします。