BORN TO BE BLUE

BORN TO BE BLUE観てきた
角川シネマ新宿
JR新宿から歩く
なんだこんなにも人人人
新宿通りが歩行者天国になっている
あまり意味ないように見えた
そのおかげで明治通り靖国通り、御苑の前の通りなど大渋滞
たしか銀座はホコテンやめたんじゃなかったか
映画はまあ楽しめた
しかし音楽物を見た後必ず書いているのは演奏者の嘘八百の弾く真似
チェット役の俳優さん(ETHAN HOWKE)はラッパのピストンをかなり練習したようだ
いつも問題はベースマンの左手だ
細かいこと言って申し訳ないがせっかくここまで作りこんでいるのにもったいない
チェット(故郷に帰った時チェルジ―とか呼ばれてた)ベイカーの良さを分かってこの映画を製作したんだから
ここまで作るのでさえ大変な作業だ
それ以上どうしろと言うのか、と叱られそうだが
MILESが必要以上にあげ奉りあげすぎ?
MILESもまた自伝でヤク中のバカもんであることを告白している
チェットベイカーはそのずるずるになる境界で破たんせずに音楽している
そこに多くの人が魅力を感じてた
一番の理解を示したのは作家の村上春樹ではないだろうか
その文章は細部は覚えていないが私の感じることとほぼ同じことが書かれていた
(ピアニストのシダーウォルトンについても私と同じ見解だったので彼は音楽をよく理解出来ていると思う)
私もそのギリギリのプレイが好きだ
ガレスピーはヤクとは無縁だったらしい
その出す音と音楽性は対照的だ(ガレスピーは長生き)
思えば私も若い頃から破綻きたす寸前のロックが好きだった
カクタスである
弘太郎の影響でアルバム4枚持っている
チェットベイカーは彼の考えるジャズを演奏した
黒人から派生した音楽だが白人としてまさしくジャズマンだった
私はスタンゲッツとの共演が好きだ
元気なスタンと椅子に座ったままのチェット
スタンはチェットにもの凄くやさしい
そして”いいんだよ好きに唄い好きに吹きな”といっているようだ
スタンも又17才プロデビュー19才でヘロインデビューというツワモノ
映画でのMY FUNNY VALLENTINE などはチェットにうってつけの曲だ(私が持っているCHET SINGSと同じテイクか?)
歌もラッパも深いエモーションを感じる
実際のライブでは私の大好きなベースのジョージムラツが後ろで多弁に弾いているやつが好きだ
重たいが静かな映画だった