なでしこジャパン考

残念ながらリオ五輪の予選で敗退してしまった。
この5年ほど彼女らには楽しませてもらった。
2011年のW杯では試合に勝利した後大きな英語で書かれた横断幕を持って場内を一周した。
そこには"世界中の友人の皆さん大震災へのサポートありがとう”と書かれていた。
それを持って歩く姿は誇らしげな子供達のようだった。
忘れもしない旭川のホテルで朝方観た決勝戦は涙が出てしょうがなかった。
相手はアメリカ、澤の奇跡的ゴールで同点にしたんだ。
最後PK戦になる前佐々木監督は円陣の真ん中で笑顔で選手に話していた、とても印象的だった。
まさに奇跡的な勝利で世界一になった。
小さな女の子達が必死でボールを追い、パスを回しやがて自分等の攻撃態勢を整えゴールに向かうというものだった。
ロンドン五輪も薄氷の勝利で決勝までいってアメリカに負けて準優勝。
カナダW杯も決勝まで行った。
しかし決勝ではコテンパンにやられた。
この時の感じに今回も近かった。
初戦のオーストラリア戦を見ていた。
GK山根のミスキック(相手FWにパス)から1点目、2点目はイタリア人主審のへディングが相手のFWへ渡り万事休す。
(逃げられんだろうが!!)
その後も川村のミスバックパスや宮間の目を覆いたくなるようミスパスが目立った。
そもそも世界4位であることを意識しすぎたんじゃないだろうか。
守りに入って大事に行こうとしたことがことごとく相手にボールを与えることになった。
相手チームも宮間や川村を止めないとと戦術を駆使していたが。
一説には厳しくし過ぎるという報道もあった。
厳しいだけでは、しばりつけるだけではだめなのはプロ野球の巨人がいい例だ。
今回は残念ながら選手の輪の中で佐々木監督が笑顔で語りかける雰囲気はなかった。
監督自身も世界的になったと慢心していたとは思いたくないが。
またシドニー五輪に出られなかった時に逆戻り。
また一からやり直さなくてはいけない。
もったいない。