2月の銀座

2月19日(金)
銀座MUGEN
出演 GENTLE NOTES WITH 山本友子
いつもの時間いつものメンバーでお待ちしています。
今月だけではないのですがMUGENは他でもでます。
清原考
清原が覚醒剤所持で逮捕された。
マスコミは例によって地の底まで引きずり降ろしている。
野球界の人達は決まり文句の羅列。
私も同僚のような立場だったら同じような答えをしたかもしれない。
しかしである。
あえて私は言いたい。
私にはなんとなく理解できるような感じがする。
彼は天賦の才能を持ち又それを充分に発揮してきた。
二千本安打も達成し名球会にも名を連ねている。
薬物使用で逮捕されるたびに牢へ送り込み世の中から隔離し排除する。
そして犯罪者の烙印を押す。
そして非難する。
それでおしまい。
清原はある意味アーティストであると考える。
自分でも言っている。
”俺は弱い人間なんや”と。
あまりにも大きな仕事をやってのけた為に彼の中に歪みが出来たのは簡単に想像できる。
栄光と名声を手にした。
そしてまだ40代という若さで第二の人生を設計できなかったのだ。
覚醒剤はもともと日本軍で使用していたものだ。
ヒロポンという。
これは疲労がポンと取れるという意味だ。
私の先輩達は試験勉強のときもヒロポンを使っていたというひともいると聞いたことがある。
もとはと言えば死に行く恐怖感を取り除くためにそういうものが必要だったのだ。(例えば終末期の特攻隊など)
だから日本軍が配給したのだ。
70年前までは国家としてヒロポンを供給していたのだ。(敗戦後大量の覚醒剤が市中に放出された、有名なヒロポン中毒)
清原は死に行く恐怖と同じくらいの孤独にさいなまれていたんじゃないだろうか。
批判し抹殺することは簡単だ。
しかし更生し又生きていけるチャンスを与えることの方が大変だし大事なのではないだろうか。
先の太平洋戦争で亡くなってしかも靖国に祭られていない神々も大勢いる。
みんながみんな清原は最低だと吐きだすだけで事は足りてしまうのだろうか。
ふとそんなことを考えた。