儲けもん

昨日北上へ行ってきた
東北新幹線は仙台過ぎてからが長い
しかも愛煙家にとっては地獄だ
全くタバコが吸えない
東海道新幹線は喫煙ルームがちゃんと付いている
これはある種の差別じゃないだろうか
きっと何か裏があるはずだ
私はもう10年も前に断煙しているので関係ないが
そんなに混まない車両に換気扇付きの部屋位すぐできるだろうに
或いは飛行機にどうぞということか
北上往復6時間楽屋での待ち時間を考えて本を1冊持って行こうと
数ある司馬遼の本の中で(文庫本)1冊のものはあまりない
時代をふるい順に言うと項羽と劉邦空海義経、その後は戦国時代関係のがたくさん、その後は幕末
竜馬をはじめ官軍側や維新側からのアプローチの本はたくさんある、そして日露戦争第二次世界大戦
全7巻8巻といった具合だ
私が持って出たのは司馬遼の出世作梟の城
これで直木賞を取ったんじゃなかったか
いやはや驚きました
最初の1行から気合充分で完璧に引き込まれてゆく
何回目になるだろうか
話の大体は分かっているつもり
しかしこんなに夢中にしてくれる文章というのが信じられない
すべてのセンテンスに行き届いた配慮とエネルギーが感じられる
エンタメなどと言うのがおこがましい
半分ほど残ってしまったが
あいた時間で是非最後まで読んで楽しみたい
グレングールドのバッハのような感触
音楽でいえばSINGER・SONG・WRITER&ARRENGER
才能あるとはこういうことを言うのだ
司馬遼はネトウヨの標的にされているらしい
残念だ
彼が目を通した資料は莫大な量になるはずだ
歴史は科学
真実の積み重ね
それ以外にない