ボナファイ

リチャードボナの最近作(少し前になる)
おそらく自宅スタジオ録音
それまでの5枚と明らかに音が違う
少し奥行き感と響き感が少ない
ベースの音も薄っぺらい感じが
しかしどうだろう
単純なコード進行シンプルなメロディ―
小人数によるアンサンブル
そして何よりも感触が違う
おなじ音階同じ西洋楽器
例えば1曲目にチェロでシンプルなメロディ―が聞こえる
4音
肌触りが少し違う
例えば中国的な演奏というのはイメージできるでしょう
具体的に文章で表わすのはとても難しいが
ボナはストリングスアレンジもする
これもちょっと感じが違う
しかし母国語(カメルーン、フランス語圏のアフリカ言語)で歌う彼の個性には妙にマッチしている
亡くなった弘太郎はアメリカでハリーべラフォンテのショウを見た時に一人だけ別次元の奴がいた
それがバンマスであるリチャードボナだったと教えてくれた
彼(ボナ)のオリジナリティー
随分前になるが渡辺貞夫のステージでもソロで圧倒的なパフォーマンスを見せていた
この音を出した時の個性
これが分かれ道なんだ
私の音を!