荻窪龍記という中華屋で

今現在は荻窪に居ることが多いK君と久しぶりに飲んだ。
K君は高校時代からの友人で西伊豆の雲見の領主の子孫。
子供が小さかった頃は年に2,3回は雲見の彼の家に行っていた。
中学までは道がなく松崎から船で渡っていたらしい。
鯨館がある雲見の浜は彼のうちのもので、雲見温泉が湧いている共同浴場もK君の所有。
その彼は今荻窪にいるのは亡くなった両親と一緒に住んでいた家を売却するためである。
K君は千年以上もさかのぼれる家系の出でネットでもどんどんさかのぼり東漢(やまとのえみし)にまで行きつく。
そんな彼が指定してきたのは龍記という中華屋。
天沼陸橋のたもと、DOCOMOショップの少し阿佐ヶ谷寄り。派手な赤ちょうちんがたくさん。
大変な人がいる。何かのスポーツ同好会の打ち上げらしく50人くらいはいる。
奥も別の客がいて唯一空いていた10人掛けの丸テーブルへ案内された。
珍しく妻も一緒である。
まあむしろK君とは妻の方が仲がよいので当然といえば当然。
彼女のことや母親の介護のことやあれやこれやで、よく相談にのっている。
長い時などは2時間も電話していることもある。
この店はオープンして3年になるという。
団体さんが出て行ってもひっきりなしに客が来る。
そして話題がフートンという店へ。
駅寄りにフートンという中華屋があった、それなりに混んでいたし味もよかった。
今はラーメン屋に変わってしまった。撤退したのだ。
ここも片言の日本語で異国情緒たっぷりだった。
イタリアンポップスの佐藤重雄夫妻はここのファンだった。
龍記へ来てわかった。フートンは龍記につぶされたのだ。
味もよく見た目もまあまあで値段は3から5分の1。
実際小皿料理をいくつも頼んで楽しめる、そして小皿は@210円なり。
濃いめの紹興酒がボトル980円。
すっかり出来上がってしまった私はくしゃみが止まらなくなり、妻に肩をたたかれ家路へ。
わたしはアル中なのです、弱いけど。