オリンピック

オリンピックが始まった。
開会式では最後にポールがHEY JUDEを歌った。
が、はじまりのところでは、明らかに音源の音飛びがあった。
その辺の神社の祭りではよくあることだ。
が、ここは世界同時中継の国力を問われる現場。
ポールはたしか一回り年上だから72才のステージだったわけだ。
ピアノも弾いていたし、45,6年前とKEYも同じだった。整形された顔はあまりピンとこなかったが自信に裏打ちだれた顔立ちだった。
ラララ ラッララッラーのところからは生音源に切り替わったようだった。
WELCOME TO LONDONと言った、LONDON の発音は映画HELPの中でジョンが言うLONDONとおなじイントネーションだった。
BEATLESを知らない若い人達もいっしょに歌っていた。
ROLLING STONESが出てSATICEFACTIONとかでも私的にはOKだったが、まっ無難にポールでいったのは理解できる。
アメリカの宇宙飛行士がスペースシャトルBEATLESのGOOD MORNINNGで目覚めたいと言うや、ポールはじゃ生でやりましょうと、まわり中を巻き込んで実現した。
とにかく、オリンピックが始まった。
私は運動選手は無条件でRESPECTする。
人間は鍛えればここまでなれるのかと感動する。
私も中学生で野球部にいながらも、夏の全国中学生放送陸上という大会に出場した。NHK教育テレビで放送する。
あの国立競技場で走った。
100M,400Mリレー、200M、800Mリレーそれぞれ決勝までいった。
第一次予選、第二次予選、準準決勝、準決勝、決勝、とある、私は第二走者、決勝では足が笑って思うように動かない。
まずいことに入院中のオヤジが大部屋の入院患者とテレビに釘付けになっていた。
あとは推して知るべし。
実力もあり、才能もあり、世界のトップであり、それでも最初から負けてしまう。
そんな選手が今回も多い。
私は音楽の場でもずっこけた。
初めてのテレビの生放送、ハイ!コマーシャルあけ5秒前、4、3、2、1、ここでタイミング良く指揮者が3,4、とタクトをふる。
5、4、とカウントされると緊張で気が遠くなるようだった。
何をしてるのか全然わからなかった。
だからうまくいかない選手の気持ち、よくわかる。
以前冬のオリンピックでアメリカのスピードスケートのダン ジャンセンという選手がいた。
実力、人気、とも世界NO1だった。
しかしスタートでころび、コーナーでずっこけさんざんなオリンピックになってしまった。
私はテレビを見ながらこいつはいい奴にちがいないと思った。
ポピュラリティー考でもでてきた、エリック クラプトンは自分のフレーズの元つまりパクッタ先生である、B,B,KINGのライブに初登場の時ひどいミストーンを弾いてしまう。
弾くべき自分のフレーズがとんでしまったのだ。
つまりクラプトンは世界中で売れ大スターになっても、B、B,KINGの前では小さなギタリストでしかなかった。
その時もクラプトンはいい奴に違いないと思った。
しかしその後財力を駆使して、B,B WITH CRAPTONという8ビートのブルースっぽいPVを作り、少しだけ借りを返している。
選手は世界の頂点をめざし、栄光を手にした者、出来なかった者、それぞれの経験を日本に持ち帰り今からの若い人達に伝えてあげてほしい。