6月の台風上陸はめずらしいらしい。
しかもまた続いて4号5号と2個も。
何かがおかしくなっている。
カツオも獲れなくなくなっているらしい。
かつて北海道の小樽ではニシン御殿がたくさん建つほど魚が獲れた、が今はほとんど獲れない。小樽で実際御殿を見てきた。
当時はニシンから油を取り、カスになったニシンを身欠きニシンとして、菜の花畑の肥料として北前船に乗せ昆布などと一緒に関西に持ち帰った。京都ではそのカラカラになった身欠きニシンを一旦戻し、ソバに入れて食った。ニシンそばの出来上がり。
今魚屋でもニシンを売っているのをあまり見ない。
数の子は売っているがニシンは見ない。
私の子供の頃の記憶ではニシンは水っぽく骨もたくさんあり、ほかの魚に比べてあまり食卓にはのぼらなかったようだ。
イワシはたくさん食った。安かったせいだろうか。
そのイワシも獲れなくなって久しい。
まぁこの梅雨の雨が日本の農業を支え大地を潤している。水田などにはもってこい。
(1日分の米が取れる広さを1坪、3合。1年分が1石、その広さが1反、だいたい360坪。)
しかし何かおかしい。
もうすぐ容赦しない太陽が連日照り、天気予報では毎日沖縄より5度高い気温が報じられる。
炎天下に新宿の街を歩いたりすると、鼻の穴が焼けそうになり、アスファルトと車の排気熱で干物のようになる。
木陰で涼しい風を受け、一休みする黒い土などもどこにもない。
この広い東京で一番気温の低いところは、皇居と新宿御苑だそうだ。
こんなところに住んでいてなんだが(私の住居は19階建の高層ビル)、もしかして都市作りを間違ったんじゃないだろうか。
ここんところの雨で、私のコントラバスも水分をたっぷり吸いこんでいて、やや鳴りが悪い。
が、カランカランに乾いた真冬よりは楽器にはよさそうだ。
真冬に、あそこ銀座MUGENNのコントラバスがひび割れて、大金をかけて修理した。
夜は暖房で30度近くになり、朝方は氷点下、木は強いが連日負荷をかけられてはたまらない。
ピアノはすぐ調律が必要になる。
そのMUGENNまで3日。
月曜日なのでお客の入りが気になるが、また楽しい時間を過ごせるようにしたい。