ポピュラリティー 考 5

そんな高校生活も一人の黒人と知り合い、とんでもないことになる。
同級生の母親が裁縫の腕と2階を改装し下宿屋にして生活していた。
その母親にはBEATLESばりの細いズボンに直してもらったことがある。
その下宿の一人が車にその外人を乗せて、俺達のところへ来た。
アンディーという黒人将校だった。
すぐに友達になりとても仲良くなった。
ある日私は彼に誘われ、赤坂まで行った。
ビブロスという外人専門のクラブで、たしか横田経由でいろんなバンドが来てはここで演奏していた。
この日のバンドは知らないバンドだったが、立ち直れないぐらいにノックアウトされてしまった。
1週間くらいの予定で有名なバンドが出演し、合間に無名のバンドが出てるといった具合だった。
アンディーは黒人のくせして、音痴だった。
昔、赤坂、銀座は高級で金持ち相手の商売をしていた。銀座にはJ&Rというディスコがあり赤坂にはビブロスとムゲンがあった。
その頃ディスコではなく、GOGOクラブとかいってなかったか。
そこで、(どこだかわからない)TEMPTATIONSのGET READY をみんな同じ振付で踊っていた。そしてJAMES BROWNのSEX MACHINEもあるキマリのなかで踊っていた。
この時代フォークは歌いロック、ソウルは踊り又JAZZも盛りあがっていた。
時代が変化していたのが手に取るようにわかった。